緻密な計算による構造とデザインで高い剛性と強度を得たMID RMPレーシング

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モータースポーツ直結のむしろレーシングホイール

根底に流れるのは「安心と安全」のクオリティ。マルカサービスが新たに立ち上げたRMPレーシングは、レーシングフィールドで開発されたレーシングスペックを誇るスポーツホイールなのだ。

バース・レーシング・プロジェクト代表の奥村浩一氏。ホイールは路面からの情報を取捨選択してドライバーに伝えるのが役目。「情報処理能力が高くないとダメですね。そのためには高剛性でもしなり、ねばりは必要なんです」。

アフターホイールマーケットにおける年間のホイール販売本数は1100万本にも及ぶという。マルカサービスのシェアは10%強、つまり年間で130万本ものホイールを販売する一流のホイールサプライヤーだ。これは、単純計算で1年あたり32万5000台に装着されていることになり、それがどのくらいスゴイことかというと、’18年度の輸入乗用車登録台数が約30万8000台だからすべての輸入車が新車装着しても追いつかないわけだ。

それだけの本数を販売するメーカーとしてマルカサービスはMID(マルカ・インテリジェント・デザイン)というブランドを立ち上げた。掲げているのは「安心と安全」。開発から品質管理までを徹底的に管理することで完璧な品質を保ち、すべてのプロダクトに対して国内で厳格なテストを行ない世界基準の安全性を確保する。

5本のクロススポークの1本にはレッドのステッカーが貼られレースモデルと同じ印象に。

そんな真摯な姿勢で地道な取り組みを行っている一方で、レーシングフィールドへも進出している。その理由は、MIDとして安心で安全なホイールの製造に取り組み続けているが、さらに高性能なホイール開発を行う場としてモータースポーツの場を選んだということだ。

フェイスは応力を360°均等に分散させるようにデザインされている。

そういった経緯で、スポーツブランドとなるRMPレーシングを立ち上げ、応力分散に優れたスポークデザインを採用した10本スポークの「R25」や7本スポークの「R07」などを展開している。これらのホイールは鋳造製法を採用し、レーシングデザインを取り入れホンキのレーシングスペックホイールに仕上がっているという。

クロススポーク間にエラを付けて剛性を向上させている。

まず、剛性を高めるために構造を計算し尽くし、駄肉を削ぎ落とすデザインを採用。そして、バース・レーシング・プロジェクトとパートナーシップを組んでホイール開発を行なっていることが飛躍的進化をもたらしているようだ。

大容量を削るためにナットホールは四角い形状。

R25はレーシングホイールに必要とされるディテールをすべて盛り込んだモデル。2×5スポークが応力を分散し、またリムとスポークの接合面積を広げて剛性を高めたり、スポークの周囲を滑らかにして応力の集中をなくすなどレーシングテクノロジーが随所に見てとれる。ナットホールは少しでも容積を多く削って軽くするためにスクエア形状だ。

RMPレーシングのホイールはレッドのラインを入れるのがアイデンティティ。グリルとヘッドライトにレッドのアクセントが入れられたゴルフGTIとの相性はバツグンにいい。(取材協力=フォブ・シュランク 078-411-0400)

実戦の場からは、ホイールに大切な剛性や放熱性だけでなくドライバビリティの要求もある。〝ねばり〟も要求されるという。結果的にRMPレーシングは高性能なだけでなく、乗りやすく運転して楽しいホイールに仕上げられているのである。

リポート:太田 輝/フォト:益田和久 ル・ボラン6月号より転載

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2019/06/20 09:00

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