仕上げ済みのイタリアン・スタンダード「フィアット 500」はいかが?【旧車ビギナーは要注意!100万円でドロ沼に陥る!?】

オーナーは心底500のある生活を楽しんでいるのだ

動力性能はというと、現代の基準ではハッキリ言って速くない、というか遅い。高速の合流や、交差点での右折ではタイミングを間違えるとヒヤリとするだろう。またシフトアップ、特にダウンは丁寧にエンジン回転数を合わせる必要があるが、レブカウンターは備わらないためエグゾーストノートや体に感じる振動から状態を知り丁寧にギアを繋ぐ必要がある。丸餅オーナーの門内さんの言葉を借りれば「始めは間違いなくギアを鳴らしてしまうけど、スムーズにできるようになると快感なんだ」とのこと。

外観も良好なコンディション:夏は三角窓がクーラー替わり。これから気になるヒーターは、レポートでお馴染み門内氏に聞くと「十分利く」とのこと。

そう、購入しても苦労が多いのでは? と思われたかもしれないが、門内さんに限らずオーナーは心底500のある生活を楽しんでいるのだ。9月に大磯で開催した読者ミーティングで丸餅に同乗された方は、その点を間違いなく実感できたことだろう。一度気に入れば、抜け出せなくなる500の沼へ陥ってみるのも悪くない。

意外なほどふっくら:ビニールレザー製のシート表皮は前後共に良好で、シートのあんこは意外に厚みがあり座り心地も良い。リアのシートバックは可倒式で、前に倒すとラゲッジスペースとして活用できる。

余分な装備は一切なし:豪華(Lusso)の”L”を車名に冠するように、ダッシュは鉄板むき出しではなく樹脂製のパッドで覆われ、メーターも850と同タイプの燃料計付きとなる。トランスミッションは4速M/Tで、シフトレバーの後ろに備わるレバーは左がチョークで右がスターター。RRのためフロントにトランクを備えるが、容量は必要最小限といったところ。

1971 FIAT 500L

車両本体価格:170万円+税
1度体験すべき度 ★★★★
実用度 ★★★
ドロ沼度 ★★★★★


ヒストリックカー相場の上昇に伴い、フィアット500も安価な出物は少なくこちらの個体もオッ!と目を引くほどの値段ではないが、コンディションを見ればお得に感じることは間違いない。一度体験して肌に合うと、離れられなくなることは、丸餅博士が実証中だ。

タイヤサイズは135/80R12で、ホイールキャップはオリジナルが残る。

【SHOP INFORMATION】
A.TRUCCO(トゥルッコ)
住所:埼玉県川口市青木1-6-1/電話:048-242-4610/営業時間:10:00-19:00/定休日:月曜日、レース・イベント開催日

Text:中本健二/Kenji NAKAMOTO Photo:近藤浩之/Hiroyuki KONDO カー・マガジン475号(2018年1月号)より転載

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