マイルドハイブリッドの3Lディーゼルを3機種設定
6月5日、アウディはフルモデルチェンジを受けて4代目となった新型「アウディA6オールロード・クワトロを発表した。市場導入は2019年6月からドイツを含む欧州でスタート。欧州市場での価格は6万1500ユーロ(約747万円)からとなっている。
初代の「オールロード・クワトロ」が誕生した1999年から20年という節目で登場した新型A6オールロード・クワトロは、ベースとなるA6アバントより全高が最大で45mm高いディメンションを持つ。標準時の最低地上高は139mmを確保。悪路での走破性が高められている点は従来モデルから変わらない特色だ。
サスペンションはアダプティブエアサスペンションを標準装備。走行状況に応じて複数の車高が設定可能で、標準時で139mmの地上高は、車速が120km/hを超えると自動的に「ダイナミック」モードとなり、15mm下がる。一方「オールロード」モードでは25mmプラス、「オフロード」モードでは45mmプラスされる。ヒルディセントコントロールをはじめとする装備が搭載され、悪路でも快適にドライブできる。
エンジンは3機種の3L V6ディーゼル「3.0TDI」設定。「45TDI」は231ps/500Nmを、「50TDI」は286ps/620Nmを、「55TDI」は349ps/700Nmを発揮。いずれも48Vシステムを搭載したマイルドハイブリッド仕様で、トランスミッションは8速AT(ティプトロニック)を組み合わせる。0-100km/h加速タイムは順に6.7秒、5.9秒、5.2秒と発表されている。
外観は従来のオールロード・クワトロの例に漏れず、専用デザインのシングルフレームグリルやサイドシル、ホイールアーチトリムなどを採用。ボディサイズは全長4951×全幅1902×全高1497(ルーフアンテナ含む)mmだ。なお、標準のホイールサイズは18インチで、タイヤサイズは225/55R18となる。
インテリアでは12.3インチディスプレイによるメーターパネル「アウディバーチャルコックピット」をはじめ、センターパネルには上部が10.1インチ、下部が8.6インチのふたつのディスプレイを搭載し、デジタルコンシャスなインストルメントパネルとなっている。さらにヘッドアップディスプレイをオプションで設定している。
そのほか、インフォテイメントシステムやコネクトオンラインサービス、運転支援機能は最先端の技術が用いられ、高水準の快適性や機能性、安全性が実現している。
この新型ではまた、初代から20周年を記念した特別モデル「20イヤーズ・オールロード」エディションが設定された。エクステリアではブラックスライリングパッケージが採用されたほか、19インチホイールを装着。レザーとアルカンターラを組み合わせるインテリアは、アルミのデコレーションパネルやブラックのスポーツシートが特別装備されている。
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