【インタビュー】快進撃を続ける「アストンマーティン」、今後のブランド戦略を聞く――

嶋田智之
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2019/06/05 18:00

マーケティング部門のトップ「サイモン・スプロール」氏にインタビュー

ラグジュアリー・スポーツカーの分野で、ここ数年、最も躍進が著しいアストンマーティン。2014年にアンディ・パーマー氏がCEOに就任し、創業100年の次の世紀の道筋として打ち立てた“セカンド・センチュリー・プラン”を実行に移してからは、まさに破竹の勢いだ。パーマーCEOとほぼ時を同じくしてアストンマーティンに移籍し、以来、副社長兼チーフ・マーケティング・オフィサーを務めていらっしゃるサイモン・スプロール氏が来日し、お話をうかがう機会を頂戴した。

アストンマーティン
副社長兼チーフ・マーケティング・オフィサー
サイモン・スプロール氏
1992年から2000年までフォードの欧米での広報活動に従事、その後、フォードのプレミアム・オートモーティブ・グループの中のアストン、ジャガー、ランドローバーを担当。
2003年から北米日産に広報担当副社長兼チーフ・コミュニケーション・オフィサーとして勤務、2004年からは東京本社に異動してグローバル・コミュニケーション担当執行役員に、2009年には渡仏してルノー日産アライアンスのコミュニケーション・ダイレクターに、2010年には日産自動車の執行役員として横浜のグローバル本社を拠点に日産ブランドとインフィニティ・ブランドのグローバル・マーケティング・コミュニケーションを担当。
2014年(2013年かも……)にテスラの広報担当副社長を短期間だけ務めた後、2014年秋からアストンマーティンの副社長兼チーフ・マーケティング・オフィサー。

「セカンド・センチュリー・プラン」を鋭意進行中

──ここ数年、順調、というか快進撃ですね。ちょうど今のタイミングは、セカンド・センチュリー・プランのどの辺りでしょう?

「私たちは現在、柱となる3つのモデルを持ってます。ヴァンテージ、DB11、そしてDBSスーパーレッジェーラです。これらのモデルは、従来型との世代交代です。ここまでがチャプター1。そしてチャプター2は、アストンマーティンのブランドの拡張です。その柱になるのが、現在開発中のDBX。そして、チャプター3はラゴンダ・ブランド新しいカタチでのスタートです。まだまだチャプターは続きますが、現在はチャプター2とチャプター3に取り組んでいるところ、といえるでしょうね」

──DBXとラゴンダの他にも、たくさん計画をお持ちですよね。

「そうですね。DBX、ラゴンダが2車種、それにミド・エンジンの新しいヴァンキッシュの計画もあります。ハイパーカーのヴァルキリーのロードカーのデリバリー開始が、今年の末。それにこれらも特別なモデルですが、ザガート100周年を記念したDB4GTザガート・コンティニュエーションと新しいDBS GTザガートの19ペアの生産と、“007 ゴールド・フィンガー”のジェームズ・ボンドのDB5の25台の復刻。ヴァルキリーの娘といえる、AM-RB003もありますね」

──なるほど。生産規模の拡大が必要になるわけですね。

「これまではゲイドンだけでしたが、セント・アサンの新工場も稼働します。全体の生産能力としては、ふたつの工場を合わせて1万4000台。アンディ・パーマーがCEOを任された2014年には3500台程度でしたから、生産能力は大幅に拡大することになります。ただし、大きくなることを目指してるわけではないのですけどね」

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