ポルシェがクロスオーバーSUVの「カイエン・クーペ」に「S」モデルを追加

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440㎰/550Nmを発揮する2.9LのV6ツインターボを搭載

ポルシェAGはパワフルなカイエン・クーペのモデルレンジに、最高出力324kW(440ps)を発揮する2.9L V6ツインターボを搭載した「カイエンSクーペ」を追加した。550Nmの強大なトルクは力強い加速を実現し、停止状態から100km/hまでは標準装備のスポーツクロノパッケージによってわずか5秒で到達。オプションのライトウェイトスポーツパッケージを装着した車両では4.9秒、最高速度は263km/hとなる。

さらにカイエンSクーペではパワーステアリングプラス、20インチアルミホイール、パークアシスト、サラウンドビューカメラおよびポルシェアクティブサスペンションマネジメントシステム(PASM)が標準装備となる。

ポルシェは250kW(340ps)の「カイエン・クーペ」と404kW(550ps)の「カイエン・ターボ・クーペ」にカイエンSクーペを追加することで、SUVクーペのモデルレンジを一層強化したことになる。このモデルレンジのハイライトは、よりシャープになったプロポーションとアダプティブリヤスポイラーと2つのルーフコンセプト、独立したシートの後部座席などを採用したユニークなリヤセクションにある。従来のカイエンと比較して後部座席は約30mm低くなるが、標準装備となる2.16平方メートルの固定式パノラマガラスルーフにより解放感は十分。オプションのカーボンルーフを選択すればカイエンSクーペにスポーツカーらしい印象を与える。

搭載する2.9Lツインターボエンジンは、最大トルクの550Nmを1,800回転から5,500回転の幅広い領域で発生。2つのターボチャージャーはV型シリンダーの中央に配置されたことで、エンジンはよりコンパクトになった。さらに車両の重心も低くなったことで、横方向のダイナミクスも向上。燃焼室とターボチャージャーを繋ぐ排気経路が短くなったことで、自然なエンジンレスポンスと素早い加速も可能にしている。

カイエンよりダイナミックなプロポーションは、後方に傾斜する急勾配のルーフラインにより特にカイエンSクーペの概観にダイナミックな印象をプラス。固定式リヤスポイラーも個性的なクーペ然としたプロポーションの実現にひと役買っている。浅く傾斜したフロントウインドーとAピラーにより、ルーフエッジはカイエンよりも約20mm低い。すべてのカイエン・クーペモデルにおいて固定式のリヤスポイラーは、ポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)の一部であるアダプティブリヤスポイラーとともに搭載。PAAのスポイラーは、90km/hを超えると135mmまで展開してリヤアクスルへの接地圧を高め車両の俊敏性も向上させる。

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H.Tanaka
AUTHOR
2019/05/18 13:00

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