【海外試乗】「BMW 8シリーズ コンバーチブル」新生フラッグシップスポーツに早くも4座オープンが追加設定

運動性能におけるオープンのネガはほぼ皆無

コクピットまわりの意匠や装備関係はクーペに準拠。スポーティとエレガンスのブレンド感が絶妙といえる。ATセレクターはクリスタル製。

幌屋根を用いたことによる耐候性や快適性への影響はほとんんど無視できるレベルといえるだろう。屋根を上げていれば車内は平穏が保たれ、凹凸を超えての軋みや速度を上げてのバタつきといった現象も無に等しい。屋根を下ろしての走行では、ディフレクターが備わるとはいえ完璧なウインドプロテクションは望めないが、髪の毛をかき乱されるような巻き込みはもちろん抑えられている。
構造芯材のカーボン化やアウターパネルのアルミ化など軽量化に抜かりはなくも、8シリーズカブリオレの重量は1トン台に収まったクーペに対して100kgは重い。が、その重さや剛性低下はクローズドコースでの乗り比べでもなければ感じることはないだろう。その位、走りはキリッと引き締まっており応答性もすこぶり高い。パワーもともあれトルクの太さは四駆をして後輪のグリップを危ぶませるほどだが、横方向のスタビリティは見事で、スポーツプラスモードでさえ簡単にリアをブレークさせることはなく路面をきっちりと捉えて粘り抜く。先代にあたる6シリーズに対して、走りは明確に運動性能推しという印象は、クーペとまったく変わることはなかった。8シリーズの展開はこの後4ドアハードトップのグランクーペが控えているが、そちらも相当ファンなハンドリングを備えることは間違いないだろう。

大きな幌屋根の体積を鑑みれば開閉時間約15秒という素早さは充分に評価できる。クローズ時の気密性はきわめて高く、超高速域もいたって快適だ。

【SPECIFICATION】BMW M850i xDrive コンバーチブル
■全長×全幅×全高=4851×1902×1345mm
■ホイールベース=2822mm
■トレッド=前1627、後1642mm
■車両重量=2015kg
■エンジン型式/種類=-/V8DOHC32V+ツインターボ
■内径×行径=88.3×89.0mm
■総排気量=4395cc
■圧縮比=10.5
■最高出力=530ps(390kW)/5500-6000rpm
■最大トルク=750Nm(76.5kg-m)/1800-4600rpm
■燃料タンク容量=68L(プレミアム)
■トランスミッション形式=8速AT
■サスペンション形式=前Wウィッシュボーン/コイル、後5リンク/コイル
■ブレーキ=前後Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前245/35R20(8J)、後275/30R20(9J)

【問い合わせ】
BMWジャパン 0120-269-437

リポート:渡辺敏史/T.Watanabe フォト:BMWジャパン/BMW JAPAN ル・ボラン2019年6月号より転載

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2019/05/14 09:00

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