【国内試乗】「BMW X2 M35i」ホンキで走りたいMパフォーマンスモデル

2019/05/10 10:00

Mモデルの必要性を感じさせない俊足ぶり

X2に高性能な2Lターボを搭載したM35iが追加。その位置付けはMパフォーマンスモデルということで、ノーマルBMWとMモデルの中間となるはずだが、実際の走りは事前のイメージ以上にアグレッシブ。中間というよりMモデルに近い出来映えだった。

M35iはキドニーグリルのフレームやインテークトリム、リアのエンブレムやテールパイプなどが専用のセリウム・グレー仕立てに。モール類もボディ同色でコーディネイト。

内装の仕立ては、基本的にMスポーツXグレードに準じる。

FFプラットフォームをベースとするBMWでは、初のMパフォーマンスモデルとなるX2M35i。搭載するエンジンはターボで武装した2Lの4気筒ガソリンで、ノーマルX2の2Lガソリン比では1.5倍以上となる306psの最高出力と450Nmの最大トルクを叩き出す。
コンパクトSUVカテゴリーには、すでに381ps&475NmのメルセデスAMG GLA45がいるのでこれでもクラス最強ではない。だが、M35iはMモデルではないだけに直接比較するのは酷というもの。また、実際に走らせればその必要性を感じないほどの俊足ぶりを発揮してくれる。

高効率な8速スポーツATと組み合わされるエンジンは、300psオーバーを誇る2L直4ターボ。「踏めば速い」というキャラクターはいかにも最新の高性能ターボらしい。

いまどきのターボ車ということで、日常域ではトルクフルな印象が先に立つが、いざアクセルを踏み込めばメーター読みで6800rpmの上限まで一気に吹け上がる。その過程では回転上昇に合わせてリニアに力強さが増していくのでドラマ性はさほどでもない一方、スピードの上がり方は尋常ではないレベルなのだ。
それを受け止めるシャシーは、専用サスペンションやLSDなどで強化されているのだが、こちらはエンジン以上に「スポーツ」している。以前、試乗したノーマルX2はX1を凌ぐ安定感が印象的だったが、M35iは回頭性を筆頭とする身のこなしが別モノのようにシャープ。フロントを軸としてリアを連れ回すように向きを変える動きは古典的なFFスポーツのようでもあり、操り甲斐が十二分なのだ。その意味では、SUVでも積極的に走を愉しみたい人に狙い目の1台といえる。

クーペとSUVのクロスオーバーとはいえ、実用性は本格SUVに引けを取らない。荷室容量は470-1355Lを確保、床下にはサブトランクも備わる。

 

シート表皮はマイクロ・ヘキサゴン・クロスとアルカンタラのコンビが標準で写真のレザーはオプション。

リポート:小野泰治/T.Ono フォト:菊池貴之/T.Kikuchi ル・ボラン2019年6月号より転載

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