大海原の向こうに維新の志が見えてくる「土佐浜街道」(高知県)【日本の街道を旅する】

幕末の志士たちが見つめる大海原を眺めながら走る

坂本龍馬像の立つ桂浜。ダイナミックな海岸線が続く土佐の浜にあって、この一角だけが箱庭のよう。

「土佐の人って、どうしてこんなに銅像が好きなんですか?」
今回、行く先々で尋ねてみたのだが、相手はたいてい怪訝な表情をする。
桂浜の坂本龍馬を中心に、室戸岬には盟友の中岡慎太郎、横浪半島には土佐勤王党の武市半平太、足摺岬には龍馬にも多大な影響を与えたジョン(中濱)万次郎といった具合。中岡慎太郎像の目と鼻の先には巨大な弘法大師の立像があるし、桂浜の東、琴ヶ浜には龍馬に向かって手を振るお龍さんの銅像まである。

土佐の夏の風物詩“アイスクリン”。道路脇にはビーチパラソルの店も出る。

土佐の観光地を訪ねると、行く先々で立派な銅像と出会うので、『土佐人は銅像好き』と思い込んだわけだが、よくよく考えてみるとこれはちょっと違うのかも知れない。
土佐にある銅像は、権力や業績を誇示するものではなく、人柄や志を偲ぶために建てられたものがほとんどである。時代や体制が変わっても、ソ連崩壊時のレーニン像のように引き倒される心配のない人物ばかりなのだ。
明治維新前のわずかな期間に、誰もが銅像にしたくなるような人物をこれほどたくさん輩出した土地はほかにはないだろう。
そして、龍馬も、慎太郎も、半平太も……、街中で人々を見おろしたりせず、大海原の向こうをただ見つめ続けているのが何よりもいい。

※掲載データなどは2011年9月末時点のものです。実際におでかけの際は、事前に最新の情報をご確認ください。

■関連記事

2019/04/22 08:00

関連記事

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業電話ラッシュをなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!