【サーキット試乗】「ルノー・メガーヌRSカップ」操る歓びに満ち溢れた 超絶ハンドリングマシン!

萩原充
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2019/04/08 16:00

FFハッチの潜在能力が新開発シャシーで深化

コンペティションシーンで培った技術とノウハウで市販モデルの高性能を図るルノー・スポールから、さらなるハイチューンバージョンが送り出された。クローズドコースで体感したその痛快ぶりとは!?

モータースポーツ由来の高度なチューンでホットに仕立てられたメガーヌのルノー・スポール(RS)。4輪操舵システムの「4コントロール」にダンパーインダンパーの「HCC」といった、先進のシャシー技術で痛快な走りを実現しているが、そこからさらに高レベルのスポーツドライビングを追求したという、メガーヌRSカップが投入された。

基本的なコクピットデザインはRSと共通で、ナパレザー/アルカンタラ製ステアリングが専用装備。アルミシフトはややストロークが大きめだが、タッチや操作感は良好だ。

試乗ステージのサーキットはあいにくのウェットだったが、新らしいシャシーカップの傑出ぶりはアウトラップから現れる。標準のメガーヌGTでも定評ある走行安定性もさることながら、ブレンボ製の強化ブレーキはタッチも効きも好感触だし、前後スプリングとダンパー、フロントのアンチロールバーを強化した足周りがロールを巧みに抑え、RS専用開発タイヤのポテンザS001のグリップは、コーナー進入から脱出までドライバーの意思を裏切らない。

テストドライバーのロラン・ウルゴン氏とチーフエンジニアのフィリップ・メリメ氏はサーキットタクシーと技術解説のために来日。

走行モード「スポーツ」を選んだので、4輪操舵システムやESCが介入しているはずだが、ガチガチの安定志向というわけでなく、時にカウンターステアさえも許すフトコロの深さは、電制トルク配分システムに代わって搭載された、トルセンLSDの効能も無視できない。コーナリング時に極端な操舵を与えても減速感を伴わずに加速できる万能感たるや、スポーツドライビングの真骨頂だ。

メガーヌRS比でスプリングレートを前23%、後35%アップ。ダンパー減衰力を25%、アンチロールバーの剛性を7%向上。バンプラバー代わりのセカンダリーダンパーを10mm延長して粘り腰な路面追 従性も実現した。

市販車初搭載のジェイテクト製トルセンLSDは、アクセルオン/オフに応じて差動制御を調整して左右輪のトルク配分を最適化。

最高出力279psと最大トルク390Nmを発揮する1.8L直4直噴ターボエンジンや、エクステリアデザインにRSモデルとの違いはないが、専用装備のHパターン6速マニュアルシフトはクルマを操っている実感を際立たせる。これで車両価格はメガーヌRSの10万円高だから、興味が湧かないわけがないでしょ? というか、例によって100台限定なので、現時点で即決オーダーしないと手に入らないかも……。

フォト:山本佳吾(K.Yamamoto)

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