【チビカメKeigoのラリー漫遊記】WRCモンテカルロ編

山本 佳吾
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2019/02/16 12:00

2019シーズンのWRCがいよいよスタート!

11月に最終戦を終えて1月にはもう開幕戦。ラリーってシーズンオフがほとんどないんですねえ。はい、ということで2019年の世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦、ラリー・モンテカルロに行ってきました。去年は行けなかったので2年ぶりの取材になります。今年から大きく変わった点があって、去年まではモナコのカジノスクエア前がスタートで、そりゃあもう華やかな雰囲気で、モータースポーツが貴族の道楽だってことを感じさせられたんだけど、今年はサービスパークが設置されるフランス南部の街ガップがスタート。ラリー・モンテカルロって実はモナコ周辺だけを走るわけじゃなくて、ほとんどがガップ周辺の山岳路がステージなんですね。

ガップ市内に勢ぞろいした各ワークスのマシン達。

木曜午後にガップから約300km離れたモナコまで南下してセレモニアルスタート。そのまま北上しつつナイトステージを2本こなすっていうのが最近のスタイルでした。ようするに、1日で往復約600kmを走らないといけなかったんです。当然、選手だけじゃなく僕たちメディアも同じで、この移動が結構大変でした。とはいえ、モナコのスタートはやっぱり華やかだし、絵になるしで僕は好きでした。なので、来年はモナコスタートに戻して欲しいなっていうのが本音です。

背景がマンションじゃね……。

他に話題といえば、やっぱりセバスチャン・ローブのヒュンダイへの移籍かな。ラリーはシトロエン、ラリーレイドはプジョーとPSAグループ一筋だったローブとコドラのエレナが、まさかシトロエンを離れるなんて誰も予想してなかったのでは? これには色々と理由があって、一番大きなのは、メインスポンサーのアブダビが離れてしまい、ずばりお金が厳しいこと。

オジェに殺到する取材陣。すげー人数!

Mスポーツ・フォードから古巣に出戻ったチャンピオンのセバスチャン・オジェとトヨタから移籍してきたエサペッカ・ラッピのレギュラー参戦組に加えて3台目を走らせる余裕がなくなってしまったんですね。二人のセバスチャンと成長著しいラッピの布陣なんて、ひょっとしてシトロエンのマニュファクチャラーチャンピオンもありえるかも! と思ってたんだけど、さすがに2台体制だと厳しいかな。

去年のオジェ、タナックとの三つ巴の争いは見応えあったなあ。

これは僕の勝手な想像だけど、去年のスペインでうっかり勝っちゃったローブ。まだ若いやつらには負けてへんで!と思ったか思わなかったか、ヤル気スイッチが入ったんじゃないかなあ?で、いまいちパッとしないアンドレアス・ミケルセンと、ここ一番に弱いティエリー・ヌービルに加えて切り札が欲しかったヒュンダイの思いと一致した、なんてストーリー。ヒュンダイの3台目はダニエル・ソルドとローブでシェアしての参戦。もともとマシンの完成度は高いヒュンダイ。そこにローブが加入したんだから要注目です。

今年こそベルギー人初のチャンピオンを狙うヌービル。

ヒュンダイのレーシングスーツ姿がまだ見慣れないローブ。

で、残り2チーム。まずはMスポーツ・フォードですが、こちらはオジェが抜けてテーム・スンニネン、エルフィン・エバンスに加えて、モンテカルロとスウェーデンに元WRC2チャンピオンのポンタス・ティデマンドが加入。若手ドライバーだけで戦うことになりました。ぶっちゃけ、しんどいねえって感じですね。

戦力不足は否めないMスポーツ・フォード。撤退しなかっただけよかったかな。

最後にトヨタ。こちらはヤリ=マティ・ラトバラ、オット・タナックが残留。去年のポルトガル後にシトロエンをクビになったクリス・ミークが加入。バカッ速のヤリスに、とんでもない_速さを身につけたタナック、ベテランのラトバラにミーク。普通に考えれば無敵です。唯一僕が心配しているのは、ミークのクラッシュ癖。めちゃくちゃ速いけど、ヤラカシ率の高さが悩みの種のミーク。そんなとこは師匠のマクレーに似なくてよかったのになあ。だけど、この3人が上手く噛み合えばマニュファクチャラー2連覇、さらにタナックのチャンピオンも見えてきそう。

いまやオジェと真っ向勝負できるまでに成長したタナック。今年も楽しみな存在。

トヨタに加入したミーク。クラッシュさえなければなあ。

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