ジャガー・ランドローバーがクルマの自動ドアを開発

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試験段階ながらドライバーの接近を検知して左右ドアの自動開閉も可能に。障害者向けの活用も

ドライバーが近づくだけでドアロックの解除と施錠が可能なスマートキーは多くのクルマに採用されており、足の動きでリアゲートやトランクリッドを開ける機能も珍しいものではなくなりつつある。だが左右のドアを乗員が触れずに開閉するシステムはまだ実用化されていない。ちなみに日本のタクシーのドアは、ロッドコントロールにより運転手が自由に開閉できるが、これはまさに日本ローカルのもので欧米の人も最初は驚くが、バリアフリー性も含め、その機能に感心する人も少なくないという。
そんななかでジャガー・ランドローバーが左右ドアをスマートキーで開閉する技術を開発中というニュースが伝わってきた。現在レンジローバー・スポーツでテストされている「モビリティドア」は、ドライバーが近づくと運転席のドアが自動的に開き、乗り込んで室内のボタンで閉じることができる。ドアのレーダーセンサーが周囲の障害物を検知するので開いたドアが人や建造物にぶつかることもなく、安全性は保たれているという。
両手が塞がっている場合はもちろん、障害者にとってこの自動開閉ドアは大きな利便性をもたらす機能であり、テストでは戦争で手足を失った元兵士も協力しているという。スライドドアの自動開閉は幅広く普及しているが、フラップドアも同じように自動開閉が可能となれば利便性は一段と高まる。このジャガー・ランドローバーの技術を皮切りに、近い将来には当たり前のように普及することになるのか。開発の進展を見守りたい。

田畑修
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