これぞ旗艦の真骨頂【国内試乗】メルセデス・ベンツS400d 4マチック

萩原充
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メルセデス王道の「しっとり感」

高電圧48V電気システムの追加で話題となったメルセデスのSクラスが、さらに直列6気筒クリーンディーゼル搭載モデルを追加してきた。すでに納車のタイミングながら、改めて試乗のチャンスがあったので報告しよう。

試乗モデルとなったのは、フェイスリフト前に導入され人気となった、2.2リッター直4+ハイブリッド搭載の「S300h」以来のクリーンディーゼル仕様となる「S400d 4マチック」。コクピットに乗り込んでみると、Sクラスならではの静粛性をもたらす堅牢なアルミボディが、イグニッションオンからアイドリングに至るまでノイズや振動を見事にシャットアウトしていた。

走り出せば最大700Nmに達する豊かなトルクに導かれ、2トンを超える全長5125×全幅1900×全高1495mmの巨体はしとやかに動き出す。加速時の変速ショックなど微塵も感じさせない9速ATのおかげで、100km/h巡航のエンジン回転は目視で1300rpm前後にすぎない。

エアマティックサスペンションほか機能装備および先進運転支援システム、上質な仕立てのインテリアは既導入のガソリンモデルと同レベルで、本革インテリアとウッドトリム、デュアルディスプレイのインフォテイメントシステムを標準装備。自動発進機能付き前車追従型クルーズコントロールやステリングアシスト、緊急自動ブレーキほか、先進の安全運転支援機構もフル装備だ。

最高出力340ps、最大トルク700NmというISG搭載モデルのS450(367ps)に遜色ないスペックに不満などあるわけもない。ちなみに0-100km/h加速は5.2秒、最高速度は250km/hがリミット(欧州仕様)となる。

この大小ふたつの過給器を備えた、コンパクトなOM656型ディーゼルが採用する、軽量アルミブロックやシリンダーの摩擦低減、高圧直噴に燃焼温度の最適化、SCR触媒コートした粒子状物質除去フィルターをエンジン本体に設置した先進の排出ガス浄化機構などなど、高効率化やエコ性能うんぬんは枚挙にいとまがないが、その「しっとり感」は、W126世代を経験したベテランには原点回帰、新規ユーザーならホンモノのプレステージ感が経験できることだろう。いち庶民のリポーターにとっては人生最後に乗りたい1台の候補となった。

MERCEDES-BENZ S400d 4MATIC
【Specification】■全長×全幅×全高=5125×1900×1495mm■ホイールベース=3935mm■車両重量=2080kg■エンジン種類/排気量=直6DOHC24V+ディーゼルターボ/2924cc■最高出力=340ps(250kW)/3600-4400rpm■最大トルク=700Nm/1200-3200rpm■トランスミッション=9速AT■サスペンション(F:R)=マルチリンク:マルチリンク■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク■タイヤサイズ(F:R)=245/50R18:245/50R18■車両本体価格=11,600,000円

フォト:山本佳吾 K.Yamamoto

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