米コンシューマー・リポートのランキングでレクサス&トヨタが1、2位を維持

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ドイツメーカーはやや後退

米国においてさまざまな消費財および消費行動を評価し、消費者からも一定の信頼を得ているコンシューマー・リポート(CR)。クルマに関しても新車から中古車、リコール情報、顧客満足度などを調査し、毎週のようにインターネットサイトに掲載して情報提供を行なっているが、この時期には新車に関するイヤーレポートが話題となる。今年も2019年モデルの信頼度に関するブランド別イヤーレポートを10月下旬に発表。50万台以上のデータをCRに登録するメンバーから収集・分析し、そのランキングを公表した。

そのベスト20は別表の通りだが、今年は昨年首位だったトヨタに代わってレクサスが最高スコアでトップを獲得。トヨタは2位に下がったが、メーカーとしてのトヨタが1-2位独占を守ったことになる。新型レクサスLSに関してCRはまだ十分なデータを持ち合わせていないと断っているが、レクサスGXやNXの評価の高さなどで高スコアを得たとしている。トヨタはプリウスC(アクア)とプリウス・プライム(プリウスPHV)が高く評価されている。

そしてマツダは昨年12位と低迷していたが、今年は3位までランクアップ。MX-5ミアータ(ロードスター)の改良版とCX-9が信頼性の高さを引き上げたとしている。スバルも昨年の6位からランクアップしており、特にクロストレック(XV)の評価が高かった。スバルはその後、米国でも16万台を超えるリコールを発表しており、その影響がどう出るのか気になるところだが……。

5位のキアは昨年の3位からランクダウン。カデンツァの評価がやや下がったことが影響した模様。6位のインフィニティはQ50、QX60の改良により信頼性が回復したとCRは述べている。

ドイツ勢は、昨年はアウディが4位から7位に、BMWは5位からランク外へ後退。代わってミニが新たに9位に入っているが、メルセデス・ベンツも昨年の14位から17位へランクダウンするなど、CRではあまり高く評価されていない。唯一、ポルシェが高く評価されて13位から11位へとランクアップしている。

日本とは使用状況も道路環境も異なる米国での評価だけに、納得しにくい部分もあるかもしれないが、信頼性の高さでトヨタがリードしているのは理解できる。それにしてもバイアメリカンの機運が高まっているはずなのに、米国ブランドが全く上位に上がってこないのはどうしてなのか……。気になるところだ。

ル・ボラン 2019年1月号より転載

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