モノスペースボディで航続距離は500km?
メルセデス・ベンツのEV戦略が活気を帯びてきた。今回捉えられたテスト車は、それを象徴する存在となりそうだ。ご存じの通り、すでにメルセデスはEVブランドの第一弾として「EQC」を発表済み。コンセプトカーまで含めれば、2017年にEQCよりコンパクトな「EQA」を公表しているが、テスト車は市販モデルの第二弾とウワサされる「EQB」だ。
エクステリアがフル擬装されたプロトタイプは、これも最近フォトデビューしたばかりの新型「Bクラス」がベースの模様。しかしリアに回るとエキゾーストパイプが見当たらないことからEV車であることは明らかだ。
EQBは、メルセデス・ベンツの「MRA」をべーストした「EVA II」プラットフォームを採用。新型コンパクトクロスオーバーSUVとしてのデビューがウワサされる「GLB」のEVバージョンと伝えられる。GLBはコンパクト級ながら3列7人乗りレイアウトも設定されており、このEQBも同様の7人乗りが予想される。
搭載するバッテリーは、総電力量60kWhから最大110kWhを搭載。650kgのバッテリーパックは、フロントアクスルとリアアスクルの間に取り付けられ、最大航続力は450kmから500kmを目指しているという。キャビンにはデュアル・ワイドディスプレイのデジタルコクピットを採用。ECQ専用の「MBUX」を組み合わせ、充電状況はもちろん各種情報を表示するとともに、ナビ、運転モードや出発時間も設定が可能になる。
ちなみに、すでにメルセデスは「EQB200」、「EQB250」、「EQB260」、「EQB300」、「EQB320」、「EQB350」、「EQB360」の車名を登録済み。ワールドプレミアは早くて2020年頃だというが、価格は、EQCより格段に身近な5万ユーロ(約640万円)からになるという。
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