トヨタが富士スピードウェイ周辺に「モータースポーツビレッジ」を計画

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2021年開業予定!

2020年度に開通予定の新東名高速道路、伊勢原北~御殿場ジャンクション間に設置予定の小山パーキングエリア(仮称)にはスマートインターチェンジが建設される予定で、開通すれば高速を下りればすぐに富士スピードウェイと絶好のロケーションとなる。位置としては東ゲートと西ゲートの中間あたりに出る予定だが、さらにトヨタ自動車のグループ企業である東和不動産が、この地域の再開発の事業協力者に決定。新たに「モータースポーツビレッジ(仮称)」を建設する計画が明らかにされた。

東和不動産によると計画予定地は小山町大御神に新設される小山PAおよびスマートICの周辺27 haにおよび、自動車メーカーやプライベーター向けのレーシングガレージ、ホテル、レストランを建設。モータースポーツの魅力を幅広く伝える一大施設になるという。この計画を受け入れた小山町も、地域活性化や雇用増につながると期待しており、新東名と富士スピードウェイを核とした、今までにないモータースポーツ関連施設となると思われる。

小山PAのスマートICのキャパシティがどのくらいなのか気になるところだが、ビッグイベント時の渋滞発生はある程度致し方ないとしても、サーキットからすぐに高速道路にアクセスできるメリットは大きい。ゲートの増設など、何らかの形でスマートPAの通行キャパシティを高める方策を中日本高速道路にお願いしたいところだ。

開発エリアは富士スピードウェイの西ゲートあたりから町道に沿って東に広がっており、今は農地や森林の地域が大きく変貌することになる。’21年春頃から順次開業される予定だが、おそらく道路も拡張されるだろうし、リゾート気分でのレース観戦も可能となる。

サーキットの規模やホスピタリティ面では鈴鹿サーキット以上の富士スピードウェイだが、周辺地域を含めた総合レジャー施設という面では遅れをとっていたことは否めない。要となる交差点はラウンドアバウトとするなど渋滞対策も考えられているこの新生モータースポーツビレッジ、2年後の事業開始を楽しみに待つとしよう。

LE VOLANT 2018年11月号より転載

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