現行「メルセデス・ベンツSクラス」にディーゼルが復活

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新世代の直列6気筒を採用

メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツの最高級セダン「Sクラス」に新型直列6気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載した「S400d」、「S400d 4マティック」、130ミリ全長を長くして後席空間を広げた「S400dロング」、「S400d 4マティック・ロング」の4モデルを追加。9月10日より予約注文の受け付けを開始した。顧客への納車は10月頃から(S400dおよびS400dロングは11月頃から)を予定している。

消費税込みの車両本体価格は、S400dが1116万円でS400d 4マティックは1160万円。S400dロングは1461万円、そしてS400d 4マティック・ロングは1505万円となっている。

現行Sクラスは2017年に安全性と快適性、効率性を高次元で融合するインテリジェントドライブが大きく進化。クルマが通信機能を持ち利便性を飛躍的に向上させる「メルセデス・ミー・コネクト 」を初導入し、新開発のパワートレイン導入と相まって安全性と快適性、効率性など自動車に求められるあらゆる要素を兼ね備えて生まれ変わっている。

今回追加する4モデルは、バランスに優れコンパクトな新型直列6気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載。高い効率性だけでなく、欧州において導入 されているRDE(実路走行試験)規制に適合するなど、優れた環境性能もあわせ持つモデルとなっている。

この「OM656」と名付けられた3リッターディーゼルターボは、「S450」などに搭載される直列6気筒エンジン「M256」などと基本設計を共有するモジュラーコンセプトを採用。最高出力340㎰(250kW)、最大トルク700Nmとメルセデス・ベンツ乗用車の中で最高の出力を誇る最新のクリーンディーゼルで、効率性や環境性能の追求はもちろん、低振動で高い静粛性とスムーズな加速を実現している。

このユニットは軽量かつコンパクトなことも特長のひとつ。シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして全長をコンパクト化。さまざまなモデルに搭載することが可能だ。シリンダーブロックは軽量化のためにアルミ製とする一方、ピストンはスチール製を採用。この熱膨張率の異なる素材を採用することで、40%以上も摩擦を低減している。また、シリンダーウォールにはスチールカーボン材を溶射コー ティングするNANOSLIDE(ナノスライド)摩擦低減加工も施される。
このエンジン本体に組合わせるのは、2ステージターボチャージャー。小さいタービンには可変タービンジオメトリーを採用しており、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしている。

ピエゾインジェクターを使用したコモンレール直噴システムは、最大圧力が2500barまで高められている。また、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載。燃焼の最適化を図り、後処理を行なう前の段階でのNOx低減を可能とした。
さらに排気側にのみ可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC(カムトロニック)」を採用。冷間時の吸気工程中に排気の一部を燃焼室に戻すことが可能になった。その結果、燃焼室内の温度を上昇させることで排出ガス浄化システムを効率的な温度まで早期に暖める ことが可能となり、排ガスの浄化に寄与している。

加えて排ガスの浄化システムをエンジンに近接して搭載したことで、排ガスの温度低下による浄化効率の低下も防止。ターボチャージャーから出た排ガスは、まず酸化触媒へ送られた後、AdBlue(アドブルー)が添加。下流のsDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付き粒子状物質除去フィルター)で粒子状物質の捕集と窒素酸化物の低減を行った後、最終的にSCR触媒でさらに窒素酸化物の処理を行なう。

 

その徹底したエミッション対策は、いかにも最新のクリーンディーゼルらしい。

 

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H.Tanaka
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