ボルボ XC60【国内試乗】長距離ドライブでも 疲れ知らずの頼もしさ

そうして稚内&宗谷岬に到着したのはもう夕刻近くだった。ここから網走へはまだ300km以上もある。途中地平線まで直線路が続く絶景ポイントのエサヌカ線で撮影しつつ向かう頃には、あたりはすっかり闇に包まれていた。

掛け心地のいいシートは長時間でも疲れ知らず。

そんなとき、非常に心強かったのはアクティブハイビーム機能。これは周囲に明るいものや車両がないときは常にハイビームで、対向車が来たときや前方車両に追いついたときなどに配光を自動調節するもので、それ自体も便利なのだが、道内では人気のない道で様々な動物に遭遇する機会がよくあるため、自動で遠くを照らしていてくれるのは動物の早期発見に役立つのだ。事実、網走への道中では何度か動物がクルマの前を横切ることがあり、一度はヒヤリとする場面もあったが、幸いにも衝突することがなかったのはこの効果によるものも大きかっただろう。

荷室の積載性も抜群だ。

明けて翌日、道内を横断するルートで新千歳空港へと向かう。道東自動車道が始まる足寄までの国道240-241号線は、狭いワインディングが続く道もあったが、多少ハイペースでもXC60は常に安定した走りを見せる。2.0リッターディーゼルは豊かなトルクで登りでもストレスを感じることなく1.9トン近いボディを軽々と走らせる。ハンドリングもほど良くスポーティで、コーナーも存分に楽しむことができた。その後高速では、ACCとステアリングアシストのおかげで、新千歳空港まではあっという間だった。

2017年10月に発売された新型XC60は、先頃ディーゼルモデルのD4が追加導入。トルクフルなエンジンは街中~高速まで力強い走りを提供。

今回1000kmあまりを走破して驚いたのは、これだけのロングドライブでもほとんど疲れを感じなかったことだ。これはもちろん運転支援機能に因るものもあるが、やはりシートの出来やステアリングフィール、そして乗り心地など、クルマの基本性能がしっかりしているからにほかならない。そんなXC60の良さを再認識した旅であった。

地平線の彼方まで直線道路が続くエサヌカ線は、北海道らしい気分爽快なドライブが楽しめるスポットとして知られている。

Specification
■全長×全幅×全高=4690×1900×1660mm ■ホイールベース=2865mm ■車両重量=1880kg ■エンジン種類/排気量=直4DOHC16Vディーゼル+ターボ/1968cc ■ 最高出力=190ps(140kW)/4250rpm ■最大トルク=400Nm(40.8㎏-m)/1750-2500rpm ■トランスミッション=8速AT ■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:マルチリンク ■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク ■タイヤサイズ=235/55R19 ■車両本体価格(税込)=6,790,000円

 

フォト:郡 大二郎/ル・ボラン2018年9月号より転載

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相澤隆之
AUTHOR
2018/08/06 08:47

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