ついに現行ポルシェ911にスピードスターが

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生産型は2019年に公開予定

ポルシェはドイツ・ツッフェンハウゼンで開催の「ポルシェ スポーツカー70周年」公式祝賀会の一環として「ポルシェ911スピードスターコンセプト」をワールドプレミア。

このコンセプトカーは、911 カレラ4カブリオレから採用されているワイドボディに、軽量の炭素繊維複合材料でできたフェンダーやフロントフード、リアカバーを組み合わせる。GTシルバーとホワイトの伝統的なボディカラーは、フロントフード中央に配置された50年代スタイルのセンター燃料タンクキャップ、クラシックなタルボ形状のドアミラー、あるいはヘッドライトのユニークなデザインなど、丁寧に仕上げた他の多くの細部と同様に、かつてのポルシェ レーシングカーを想起させる。十字型のような効果を生み出すヘッドライトカバーの表面処理はポルシェ モータースポーツの黎明期に普及した、飛び石による破損を防ぐためヘッドライトにテーピングを施すという慣例への敬意を表したもの。ワイドなBピラーと車体後部は、圧延金メッキされた“Speedster”のレタリングで飾られている。

歴史的オリジナルモデルのように、コンバーチブルトップの代わりに軽量トノカバーを備えているのも特徴。駐車時に車内を雨から守るこのカバーは、8個のTenaxファスナーで取り付けられる。スピードスターフィロソフィの核となる軽量設計は、ナビゲーション、ラジオ、およびエアコンシステムのすべてが排除されたインテリアに受け継がれている。フルバケットシートはカーボン製で、コニャック356のライトブラウンのアニリンレザーカバーは、先代譲りのクラシックな仕様だ。

シャシーは911 GT3由来で、フックスデザインの21インチホイールはハイグロスポリッシュのクローバーリーフが細かなコントラストを生み出す。このタイプのホイールとしては、初めてセンターロック方式が採用されている。チタン製テールパイプを備えたエグゾーストシステムと6速MTを含むパワートレインも、最新のGTモデルから受け継がれている。搭載される水平対向6気筒エンジンは500psの最高出力を発生し、最高回転数は9000rpmに達する。

このコンセプトモデルは911 GT2 やGT3 RSが生まれたヴァイザッハのポルシェ モータースポーツセンターで開発された。生産型は2019年まで公開されることはなく、市販化を進めるかどうかは、今後数カ月以内に決定されるという。

ポルシェにおけるスピードスターモデルの歴史は長い。オープントップのドライビングプレジャーと抜群のドライビングダイナミクスを兼ね備えたスポーツカー派生モデルのスピードスターは、1952年以来、ポルシェの歴史の一部となっている。その先駆となる「356 1500アメリカロードスター」は、完全にハンドメイドのアルミニウム製ボディを採用し356クーペより60kg軽量だった。最高出力70psの水平対向4気筒エンジンによる175km/hの最高速度は、当時としては偉業とも呼べるものだった。米国市場向けに開発されたこのモデルは、わずか16台が製造され、ドアのスロットインウインドウ、折りたたみ式レインカバートップ、および軽量バケットシートを備え、スピードスターデザインのいくつかの主要エレメントがすでに具現化されていた。それから2010年までに、8つのシリーズとスペシャルモデルが「スピードスター」の名称で製造。「356A 1500GSカレラGTスピードスター」は1957年に、1988年には初代911スピードスター」が登場している。2010年に356台が製造されたタイプ997の911スピードスターが最近登場したモデルである。

スポーツカー70周年という記念すべき年を祝うポルシェは今年、特別展をはじめ、数々のイベントが予定されている。ポルシェ ミュージアムの特別展では、ポルシェがスポーツカーの開発に大きな影響を与えてきた1948年から今日に至るまでの数多くの物語とマイルストンを展示。過去70年間にわたるポルシェの目覚しい躍進にハイライトが当てられる。また、6月16〜17日の週末には、従業員、ツッフェンハウゼンの住民、および将来のカスタマーをシュトゥットガルトの工場周辺で開催される祝賀会に迎える。さらに7月12〜15日はイギリスのグッドウッドで開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で、9月27〜30日はカリフォルニアで開催される「レンシュポルト・リユニオン」で、それぞれ70周年記念を祝う。10月13日には、シュトゥットガルトのポルシェ アリーナで初開催される「サウンドナイト」で祝賀会のフィナーレを迎える。

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