ニュル24時間に挑むSUBARU STIチームの闘いに密着!

「欧州勢をしのぐ素晴らしいクルマを作ってみせる」

SUBARU STIニュル24時間チーム
総監督 辰己英治 氏 Eiji Tatsumi

 厳しいレギュレーションと規制内で、昨年よりもさらに速く安定した走りにするために、SUBARUとSTIの技術者たちが協議して今季モデルを作り上げました。具体的には車速を上げるべく若干空気抵抗を減らしている点と、コーナリング性能をどう向上させるかということです。タイヤの接地性やトレッドを広げるという量産車の開発の延長として改良し、さらなるストッピングパワーを目指してブレーキのサイズアップも行いました。ニュル仕様のWRXも一般のお客様がドライブされている姿をなるべく維持したいという考えの下にあり、組み込まれているパーツの大半が量販品と同じモノを使用しています。それゆえに私も含めてここに参戦する全メンバーを、日頃は量産車の開発や整備に従事する者で構成しました。ニュルブルクリンクという場であろうが量産車を扱っているという想いでこの地へ来ています。勝負の世界では無様に負けて生き恥をさらすこともあり得ますが、継続してここで戦い続ける事に意義があります。レースに勝つことも大切な目標のひとつですが、勝つためにはまずそれに携わる人間がレベルアップしなければ良いクルマを作れるはずもありません。欧州の名だたるメーカーばかりの険しく厳しいこの場へあえて飛び込むからには、たとえ彼らに笑われても負けても決して諦めない、彼らをしのぐ素晴らしいクルマを作ってみせる、という強い気持ちで挑んでいます。

初心を忘れず常に緊張感を持ってマシンに接するためにもベテランはディーラーメカニックから感化されてよい相乗効果になっている。今後もレースプロを入れるつもりはない。

https://www.subaru.jp/stisport/

フォト&リポート:池ノ内みどり M.Ikenouchi フォト:SUBARU

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