ニュル24時間に挑むSUBARU STIチームの闘いに密着!

SUBARU STIチームの想いと矜持

 

「もっとお客さまと真摯に向き合いたい」

スバルテクニカルインターナショナル
代表取締役 平川良夫 氏 Yoshio Hirakawa

 ニュルブルクリンク24時間レースのために開発構想・設計・確認実験し、テストを踏まえて現場にくる総費用は膨大になり、販売促進活動と考えると経済合理性はありません。むしろ私は販売促進活動とは捉えていません。今年で11年を迎える「STI NBR CHALLANGE」は、10周年である昨年にいまいちど原点に戻り、活動の意義を見つめ直しました。SUBARUグループはもっとお客様と真摯に向き合う必要があるのではないか、もっとお客様と近い距離で人間味のある泥臭いお付き合いをさせて頂きたい、と考えたからなのです。SUBARUは決して大きな会社ではありません。数多くの自動車メーカーの中からSUBARU車をお選びくださるお客様に対して、ニュル24時間レースで培った安心・安全性、そして過酷な現場を通して体験した事を量産車の開発へ活かす事を使命と考えています。しかしその前に作り手である人材育成が最も必要だと考えたのです。ここに参加する全国から選抜された6名のディーラーメカニックは、日頃からお客様の大切な愛車を整備させて頂いている立場です。社内研修施設では体験できないニュルの極限状態は何よりの絶好の研修の場だと考えており、お客様との対話にも大切な役割を担っているのです。ニュル24時間に参加する社員の所属部署は異なりますが、全員がSUBARUグループの未来を背負う人材です。従って人材育成としての観点での対費用効果は非常に高く、今後も継続すべき重要なプロジェクトだと確信しています。

平川社長自身もスバルグループ内の数多くのセクションを渡り歩いた根っからの技術者だけに、この極限なるニュルの現場に深く共感し、その必要さに理解を示している。

 

フォト&リポート:池ノ内みどり M.Ikenouchi フォト:SUBARU

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