旅心をかき立てる道。絶景ドライブ100選「やまなみハイウェイ(大分県/熊本県)」

長者原周辺はススキの名所。秋の天気が良い日にはあたり一面が黄金色に輝く。

眺めがすばらしいミルクロードとの分岐

タイトターンを繰り返して牧ノ戸峠を下りきると、すぐに県境を越えて熊本県に入る。瀬の本高原から南の区間は、それまでとは周囲の風景が打って変わり、アップダウンの少ない緑の草原地帯を抜けていく。いかにも阿蘇らしい風景だ。

このあたり、外輪山北側に広がる台地は太古の火山活動によって生まれたもの。およそ27万年前から9万年前にかけて、阿蘇火山は現在とは比べようもないほど大規模な火山活動を繰り返していたのだが、その時期に発生した巨大火砕流は九重連山の麓の起伏を埋め尽くし、さらに海を渡って山口県のあたりまで達したという。そして、この巨大噴火によって地下のマグマだまりが空洞となり、一帯の地盤が陥没してできあがったのが、周囲100kmmを超える凹地、阿蘇のカルデラである。

 

ミルクロードと交差するT字路の前後は、やまなみハイウェイでも草原の風景が最も美しいところ。見渡す限りの草の海が広がる。

なだらかな緑の草原が広がるやまなみハイウェイ南側区間のなかでも、特に眺めがすばらしいのはミルクロードとの分岐があるT字路の前後だ。まるで一面に緑のじゅうたんを敷き詰めたような大地は、ここでしか出会うことのできない、阿蘇ならではの絶景といえるだろう。

そこからさらに南下を続けると、いつしか外輪山の稜線を越え、道はカルデラの内側へと下り始める。その途中にあるのが城山展望台。ここまで来ると、阿蘇谷と呼ばれるカルデラ盆地、そして、中央にそびえる阿蘇五岳の勇姿も一望にすることができる。

 

※料金・営業時間・問合せ先などは平成27年9月時点のものですので、お出かけの際には最新情報をご確認ください。また特に表示のないものは消費税8%税込み料金で、宿泊料は原則2名1室利用時の1名分の料金です。

注目の記事

「ル・ボランCARSMEET」 公式SNS
フォローして最新情報をゲット!