オーストリア・グラーツでラインオフ
5月17日、ダイムラーは新型「メルセデス・ベンツGクラス」の生産が開始したことを発表。最初の量産車がラインオフした。
Gクラスの生産は、オーストリアはグラーツにあるマグナシュタイアー社の工場で行なわれる。マグナシュタイアーは、1979年に誕生したゲレンデヴァーゲン(後にGクラスに改名)から生産を担当しており、新型も引き続きこちらで組み立てられる。ちなみに同社の工場には、ゲレンデヴァーゲンから携わっている従業員も在籍しており、Gクラスの生産に対する経験と実績は折り紙付きだ。
Gクラスは1979年のゲレンデヴァーゲンから数えると、通算で30万台以上が生産されてきた。ワールドワイドの販売台数は2009年以来、継続的に増加しており2017年は2万2000台以上を記録。アメリカとドイツを中心に高い人気を維持している。日本でも確かな支持を得ているのはご存知のとおりである。
約40年ぶりにフルモデルチェンジを受けた新型Gクラスは、2018年1月に開催された北米国際自動車ショー(通称デトロイト・ショー)で初公開された。スタリングや伝統のラダーフレームを採用したボディ構造は従来型からキープされた一方で、ボディの軽量化とともに最新の技術が惜しみなく導入されている。
新型のモデルラインナップは、422ps/610Nmを発揮する4リッターV8ツインターボと9速AT(9Gトロニック)を搭載する「G500」と、3月のジュネーブ・ショーで発表された高性能版の「メルセデスAMG G63」の2モデル。G63にも4リッターV8ツインターボを搭載するが、そのスペックは585ps/850Nmを標榜。0-100km/h加速を4.5秒でこなす性能が与えられている。
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