タイヤ整備不良率、2017年は増加傾向に

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日本自動車タイヤ協会が36回、1600台をチェック。不良率は2割近くに

タイヤメーカーの団体である日本自動車タイヤ協会(JATMA)が2017年に行った路上タイヤ点検の結果をまとめた。高速道路会社や警察、運輸支局などの協力を得て12カ月間で36回の点検調査を行い、1600台の車両からデータを得ている。内訳は乗用車が1399台、貨物車が184台、特種車が17台で、点検場所別では高速道路405台、一般道1195台となっている。

その結果、1600台のうちタイヤ整備不良と判断されたのは314台となり、不良率は19.6%と2割に迫っている。’16年の調査では1669台のうち264台で不良率は15.4パーセントだったので、4パーセント以上も増えてしまったわけだ。

不良項目別では空気圧不足が233台(14.6パーセント)と最も多く、次いで偏摩耗が36台、溝不足が19台の順で、偏摩耗と溝不足は減少しているものの、空気圧不足が4パーセントほど増加しており、これが不良率悪化の要因となっている。空気圧チェックさえマメにやっていれば防げる空気圧不足だが、高速道路でも76台と少なくない。バーストや事故にもつながる空気圧不足だけに、その危険性をもっと知らせていく必要がありそうだ。

景気が悪いと溝不足が増えると言われるが、空気圧チェックも忙しかったりすると後回しになりがちだ。わずかな時間で済むことなので、危険な状況となる前にマメにチェックするように心がけたい。

 

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