PSAが北米戦略を本格化

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米アトランタに北米本社を新設し、プジョー撤退から27年ぶりの北米復帰へ

2016年春に発表されたグループPSAの新中期計画「Push to Pass」で示された北米市場再進出がいよいよ始まる。プジョーの正規輸入が’91年に途絶えて以来、27年ぶりの北米本格復帰となるが、まずはアメリカ・ジョージア州の州都、アトランタに北米本社を開設。今年2月には稼働を始め、本格展開がスタートする

’17年8月にGMからオペル/ボクソールを買収し、事業拡大化を図るPSAの積極姿勢のあらわれのひとつでもあるが、新中期計画に沿って’17年10月にはモビリティサービスの「Free2Move」を開始しており、次いでそのモビリティサービスをPSAの車両で展開し、追って新車販売へと進めていくと考えだ。すぐに新車ディーラー展開にいかないところにPSAの慎重さが見てとれる。

年間1700万台以上のクルマが売れる米国市場だが、その統計にプジョーおよびシトロエン、DSの名はない。かつてはシトロエン2CVやプジョー504などがアメリカの映画やTVの画面でも見られただけに意外だが、今回の復帰でプジョー、シトロエン、あるいはオペルが再びアメリカに浸透していくのか興味深いところでもある。アトランタがPSAの北米における拠点として、フランスとの友好も含めて新たな情報発信の地となるのか。巨大市場アメリカでのPSAの振る舞いに注目したい。

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