1960年代から70年代のクラシックカーが中心に展示されている「ノスタルジック2デイズ」の中で、比較的新しい年代に分類される「初代ロードスター(NA型)」2台がマツダブースに展示されていた。
この2台は、「NAロードスターを永く乗り続けたい」というファンたちの要望と「長く愛されてきた車を愛でる文化を育てたい」というマツダの願いによって実現した「NAロードスターのレストアサービス」で復元された車両。
同サービスは、昨年12月にスタート。外装のリフレッシュを中心とした「基本メニュー」、外装、内装、エンジン、足まわりなど部位ごとの「オプションメニュー」、そして「フルレストア」の3つのメニューを用意する。さらに、このレストアサービスとあわせて、絶版となっていた純正部品の復刻も始めた。
ドライバーとクルマが一体になる“人馬一体”にこだわり、走る楽しみを追求したライトウェイトスポーツカーとして登場したNAロードスターは、1989年のデビューから約30年を経た現在でも根強い人気を誇り、多くのファンから愛され続けている。
しかし、長い年月を経て中古市場では程度の良い車両は少なくなってしまった。実際に車両を手に入れたとしても、経年劣化や寿命で各部の衰えは否めず、新車時の性能を発揮できている車両は少ない。その一方で、大切に乗り続けられている車両が多いのも事実で、「これからもNAロードスターを大切に乗り続けていきたい」というオーナーがたくさんいる。
クルマを長く乗り続ける上で重要なのは純正部品の供給。車両の生産中止から何十年も経っているクラシックカーの場合は純正部品が手に入らず苦労する事も多い。そんな時、マツダのようにメーカーで純正部品の復刻、そして供給を続けてくれるというのはオーナーにとって心強い。
マツダは、サービス開始から現在まで、すでに約150部品を復刻している。中でも、オープンカーのキモともいえるソフトトップの復刻は待ち望んでいたオーナーも多いはず。しかも、復刻品は量産当時より厳しい試験をクリアしているというから耐久性にも期待できる。
また、1989年の発売当時を再現したトレッドパターンやサイドウォールのデザインを採用したBS製のタイヤ(SF-325)までも復刻。こちらは、マツダ三次自動車試験場にて乗り味までも当時を再現するように作り込んだというこだわりようで、オリジナルコンディションを維持したい人にはたまらないアイテムだ。
このほか、2015年からマツダ社内の有志が集まってスタートしたという「マツダレストアプロジェクト」でレストアされたコスモスポーツ(2015年度)とルーチェロータリークーペ(2017年度)も展示されていた。2018年度は5代目ファミリアをレストア予定だという。
革新的な技術で魅力的な新型車を作り続けるマツダ。その一方で、自社が過去に生産した車両までも面倒を見てくれるマツダの心意気とクルマへの愛情。まだまだ対象車の規制(修復歴がある車両はNGなど)やレストアメニューに限りもあるというが、今後サービスのさらなる拡大に期待したい。
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