成人保護性能はスモールオフロードクラスでトップ水準
三菱自動車は11月9日、新型コンパクトSUV「エクリプス クロス」が、欧州の新車を対象に安全性能を厳しい試験条件で総合評価する「ユーロNCAP(European New Car Assessment Programme)」において、最高評価となる5つ★を獲得したことを発表した。
ユーロNCAPの安全性試験で5つ★を獲得するには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子供乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上という4項目のパーセンテージをすべてクリアしなければならない。
新型エクリプス クロスのテストモデルは1.5リッターエンジンを搭載する2WDモデルだったのだが、「成人乗員保護性能」で97%、「子供乗員保護性能」で78%、「歩行者保護性能」で80%、「安全補助装置」で71%という評価を得て、4項目すべての条件をクリア。見事5つ★獲得となった。
エクリプス クロスは、衝突時のエネルギー吸収とキャビンの変形抑制を両立させた衝突安全強化ボディ「RISE」に加え、小柄な乗員に対しても高い乗員保護性能を実現するよう設計したシートベルトと7つのSRSエアバッグの採用により、成人乗員保護の項目においてスモールオフロードクラスでトップレベルとなる97%を獲得。さらに、子供の乗員保護の項目においても高い評価を獲得した。
また、デザインを最重視したクーペSUVながらも、ヘッドライトやバンパー等の車両先端部分の衝撃吸収性を高め、エンジンフード下に十分なスペースを設けることにより、高い歩行者保護性能を確保。歩行者保護の項目においても同クラストップレベルとなる80%を獲得している。
さらに、衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM(Forward Collision Mitigation System)」により、市街地での一般的な走行速度を考慮したユーロNCAP試験条件ですべて衝突を回避した。
エクリプス クロスは、2017年10月3日より欧州に向け量産車の出荷を開始。今後、豪州、北米、日本など約80カ国で展開される計画で、今年度の出荷は約5万台が予定されている。
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