専用チューニングの688psエンジン搭載
マクラーレンは10月12日、同社のMSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)が、たったひとりのカスタマーのために、ユニークなモデルを2台製作したと発表した。
その2台のモデルの名は「MSO Rクーペ」と「MSO Rスパイダー」。MSOは、このモデルをオーダーしたカスタマーの要望をできる限り反映。究極のパーソナライゼーションと呼べるモデルを仕上げた。
このモデルに搭載されるエンジンは、いずれもM838L型V8ツインターボエンジンをベースに、ヘッドとエキゾーストポートの変更によって688ps/700Nmを引き出す。エキゾーストシステムは、パイプの長さを延長して排ガスの流れを最適化した「クロスオーバー・マフラー」を採用。フィニッシャーはチタン製が採用された。
両車の違いはクーペとスパイダーというボディタイプだけ。内外装のデザインやメカニカルコンポーネントは、基本的に共通だ。
リキッドシルバーをベースにブラックストライプをあしらったエクステリアでは、フロントバンパーやボンネット、ルーバーフェンダー、ルーフスクープ、リアデッキ、サイドミラーアームなどにMSOビジュアルカーボンファイバーを使用。サイドスカートなどには専用エンブレムが備わる。ホイールは両車ともにブラックの5スポークデザインだが、クーペはサテン仕上げ、スパイダーはグロス仕上げとされ、ボディカラーの仕上げとマッチさせている。
アルカンターラを多用したインテリアはブラック基調でレッドステッチが施されている。反対に、鮮やかなレッドカラーのシートはブラックのステッチが使われている。ステアリングホイールの上下部分にはカーボンファイバーが用いられた。
近年、マクラーレンのカスタマーのなかには、パーソナライゼーションに対する関心の高い人が増つつあるという。今回のMSO Rも、そんな熱心なカスタマーの要望に応えたものだ。
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