日産のスポーツセダン「スカイライン」が、2017年で生誕60周年を迎えた。初代スカイラインは1957年4月24日、「長い道のりを気持ちよく走る、グランドツーリングの歓びを高次元で体験できるクルマ」を目指して誕生。以来、その価値は、それぞれの時代の最先端技術を搭載して常に新しい世代へと受け継がれてきた。
そこで当サイトでは、5回に分けて、歴代スカイラインを写真を中心に振り返ってみたい。その最終回となる今回は、2000年代後半~2010年代前半に発売が開始された第12代~13代目(現行モデル)についてまとめた。
欧米プレミアムブランドに戦いを挑む
12代目 ニッサン・スカイライン 350GT タイプSP (V36型)2006年~
スポーティかつ躍動感あふれるエクステリアの採用と、定評のあるFMパッケージを踏襲しつつサスペンションを刷新、その上で新世代FR-Lプラットフォームを採用。そこに吸排気システムなどをリファインしたFR車専用の新開発V6エンジンを搭載して登場したのがV36型。キャッチコピーは「日本のクルマに、ときめきが帰ってくる」。フルモデルチェンジが好評だったV35のコンセプトを保ちつつ、北米市場を意識したエクステリアが採用された。イチローや渡辺謙がCMに起用されたことも話題となった。
北米市場を重視したことから、ボディの高剛性化・低振動化が進められ、スカイラインらしいドライビングプレジャーに加え、乗員にとって快適な乗り心地も同時に実現。レッドレザーを採用した55周年アニバーサリーモデルも発売された。SUVの「スカイライン・クロスオーバー」が追加されたのも、このV36が初めてだった。
13代目 ニッサン・スカイライン 350GTハイブリッド(V37型)2013年~
現行モデルであるV37型は、北米では2013年9月に、日本では同年11月に発表された。歴代スカイラインの中では最も高級感を意識した内外装を採用しており、このあたりは海外向け高級ブランド「インフィニティ」で培ったノウハウが投入されたといえそうだ。その証として同ブランドのバッジがボディにも装着されている。
トピックとしては、燃費よりもパフォーマンスを重視したハイブリッドモデルの投入が挙げられよう。これはいつの時代も最先端を目指すスポーツセダン、スカイラインらしい選択といえるかもしれない。また2016年11月には、生誕60周年を記念するアニバーサリーモデルが追加された。
デビューから60年を迎えてなお、世界中のマーケットで現役を張り続けるスカイライン。これからも70年、80年、そして100年まで、走り続けてほしい日本の名車である。
■関連記事
- 名作キットを独自の楽しみ方で味わおう!ハセガワ製「ケンメリGT-X」にエンジン搭載、DATSUN化!第1回【CARSMEETモデルカー倶楽部】
- 全固体電池搭載EVの市場投入を目指す日産の本気! 建設中の全固体電池パイロット生産ラインを公開
関連記事
日産、「北京モーターショー2024」で新エネルギー車のコンセプトカーを複数出展
モーターショー
2024.04.16
ロクヨンなのに車軸可動!トミーテックから「720型ダットラ」が発売へ、1/43ジャナイヨ!【CARSMEETモデルカー倶楽部】
CARSMEET モデルカー俱楽部
2024.04.12
愛されてNo.1!「日産サクラ」、2023年度の国内販売で電気自動車販売台数第1位に!
ニュース&トピックス
2024.04.12
ちょっと変、だけどカッコいい。オオタキ製「パルサーEXA」!名作キット列伝・第1回【CARSMEETモデルカー倶楽部】
CARSMEET モデルカー俱楽部
2024.04.08
愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?
複数社を比較して、最高値で売却しよう!
車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。
手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!
一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業電話ラッシュをなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!
【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>