【ジュネーブショー2017】マクラーレンの新型スーパーカー、サスペンションに隠された秘密とは?

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3月に開催されるジュネーブモーターショー2017で、「650S」の後継車となる、第2世代へと進化したマクラーレン「スーパーシリーズ」のニューモデルが初公開される。その発表に先駆け、マクラーレンは少しずつその新型スーパーカーの特徴を明らかにしてきた。

 

新型のダイナミック性能のカギに

 

これまでに新開発のカーボンモノコックを採用することや、従来型から50%向上させた空力性能を備えていることが発表されているが、2月1日には新たに、シャシー関連の情報が公表された。

 

 

新型スーパーシリーズには、「プロアクティブ・シャシー・コントロールシステムⅡ」という名のサスペンションシステムが搭載される。これは、ドライバーの運転スタイルなどをモニターすることで、ハンドリングのバランスやグリップ、乗り心地を最適に制御するものだ。

 

また「コンフォート」「スポーツ」「トラック」の3つの走行モードを備え、ドライバーの好みや走行状況に合わせて最適なパフォーマンスを提供。さらに、「マクラーレン バリアブル ドリフトコントロール」と呼ぶ電子制御機能により、ESC(横滑り防止装置)介入レベルがコントロールでき、スポーツおよびトラックモード走行時にはドリフト走行も許容する。まさに新型スーパーシリーズのダイナミック性能におけるカギとなるものだ。

 

各ホイールハブに装着される加速度計を含め、従来型より12個上回る高性能センサーを搭載し、路面からの入力を読み取る。これによって得た情報は、このシステムのコアとなる「オプティマル・コントローラ」に送られ、アルゴリズムによってミリ秒単位で分析。それに応じて即座に最適なサスペンションダンピングを制御する。

 

マクラーレン・オートモーティブのプロダクト・ディベロップメントディレクター、マーク・ヴィネルズは次のように紹介している。

 

「プロアクティブ・シャシー・コントロールⅡは、高水準のグリップ性能をもたらしますが、バランスとフィーリングを犠牲にするものではありません。コントロール性の高さや乗り心地のよさは、非常に優れたものとなっています」。

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