サスペンションには最新のハイテクデバイスが?
来年お目見えするとされる新型Gクラスの新しいスクープ画像が届いた。前回書いたように、外観イメージはサイズの拡幅が行なわれるものの、唯一無二なGクラスのアイデンティティを継承。Gクラスが未来を生きるための進化としては、まず構造的な変更がフロント独立サスペンションの採用とワイドトレッド化(相対的な低重心化)、そして伝統のボディ・オン・フレーム構造こそ継承されるものの、締結がより強固になり高剛性化。車体重量も大幅に軽減されるはずだ。
新型の狙いはズバリ、居住性・衝突安全性・ユーザビリティを最新の基準に引き上げること。よってADAS(先進運転支援システム)やインフォテインメント装備も一気にメルセデスの最新仕様になる。スペックのリークはまだないが、前回よりやや近い位置からの撮影で少し解像感の増した写真になっているので、いくつか気になるポイントを挙げておきたい。
フロントタイヤとフェンダーの隙間にうっすら見えるものがアッパーウイッシュボーンだとすると、サス形式はダブルウイッシュボーンだろう。リアはアッパーリンクらしきものの配置からして5リンク式リジッドだと予想できる。SUVとしては定番レイアウトだが、現行の前後3リンク・リジッドから見れば長足の進歩。プレミアムSUV市場の他車が4輪独立の道を選んでいることに比べると、Gクラスは新型になっても正統派を貫くという姿勢が明快だ。
フロントを独立懸架に、リアを5リンク・リジッドにしたのは、現行Gクラスでは古さを隠せなくなってきたオンロード性能面でのテコ入れに必須なのと、最新のADASを搭載するため、シャシーとボディの一体性(剛性など)を高めてメカトロニクスの制御精度を上げなくてはならないからだ。
リアサスペンションを後方から見た画像には、ショックアブソーバーのアクスル側端にリザーバータンクもしくは何らかのアクチュエーターと見える筒状のメカが見える。現状では暗くて遠い絵柄なので、これが何であるかはまだ判定できないが、サスペンションのバネ系もしくはスタビ系いずれかに新機構が搭載されるということだろう。
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