212kW電池搭載で200kmの航続が可能

 

 

　ダイムラーAGは7月27日、世界初となる電動の大型トラック「メルセデス・ベンツ アーバンeトラック」を発表した。

 

　排ガスや騒音問題など、都市の物流システムは未来に向けて課題に直面している。これを受けて、ダイムラーが開発したのが純電動の大型トラックだ。トラック用電動ドライブがコスト的に実現可能となった情勢も、今回の開発を後押ししたという。

 

 

　メルセデス・ベンツ アーバンeトラックは、重量バランスに優れたモジュラーバッテリーコンセプトに基づいて開発された。3つのモジュールからなるバッテリーパックは、総容量212kWを有するリチウムイオン電池。ホイールハブに隣接する電気モーターと、電動リアアクスルとの組み合わせによりドライブトレインを構成。最大で200kmの航続距離を実現した。バッテリーの充電に必要な時間は100kWの電力で2〜3時間とのこと。この電動ドライブトレインによって導き出されるアウトプットは、最高出力2×125kW、最大トルク2×500Nm、ギアリングによるトルク変換後の車輪トルクは11000Nmにも達するという。

 

　このゼロエミッション大型トラックは、2016年9月に開催されるIAAフランクフルト商用車ショーでお披露目される予定だ。

 

 

 

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