0-100km/h加速はスーパーカー並みに
4月25日、アウディは北京モーターショーにて新型「アウディTT RSクーペ/ロードスター」を発表した。巨大化されたフロントのエアインテークやウイングタイプの固定式リアスポイラーといった定番のエアロアイテムを身にまとい、新開発された2.5リッター5気筒ターボエンジンは従来モデルを60ps上回る400ps/480Nmを発生。史上最強のTT RSの誕生となった。
RSモデルでもっとも注目すべき動力性能は、0-100km/h加速がクーペで3.7秒、ロードスターで3.9秒を達成。最高速度はともに250km/hでリミッターが作動するが、その制限を280km/hまで高めるオプションも用意されている。トランスミッションはデュアルクラッチ式の7速Sトロニックのみとされており、駆動系はもちろん4輪駆動のクワトロだ。
シャシーでは、RSスポーツサスペンションに磁性流体式可変減衰力ダンパーを組み合わせており、アウディ・ドライブセレクトにてセットアップが選択できる。ホイールは19インチが標準で、20インチの鍛造軽量ホイールをオプションとして用意。標準ではドリルドスチールディスクのブレーキシステムも、オプションのカーボンセラミックに変更可能となっている。
そのほかのエクステリアにおける変更点は、新デザインのハニカムパターンを採用したシングルフレームグリル、マトリクスOLED(有機発光ダイオード)リアライト、カーボンファイバー製のドアミラーカバー、オーバル形状の左右2本出しテールパイプなど。
インテリアではインストゥルメントに12.3インチディスプレイを埋め込んだ「アウディ・バーチャルコクピット」が標準装備されており、パドルシフト付きのRSスポーツレザーステアリングホイール、センターコンソール上のエキゾーストフラップ切り替えボタン、サイドサポートが強化された専用RSスポーツシートなどが装着されている。
新型アウディTT RSの欧州価格は、クーペが6万6400ユーロ(約831万円)から、ロードスターが6万9200ユーロ(約867万円)からとなっており、発売は2016年秋を予定している。
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