コダワリのディーゼルサウンドも早く聴きたい!
3月7日、マセラティ ジャパンはギブリのディーゼルエンジン搭載モデル「マセラティ・ギブリ ディーゼル」を発表した。右ハンドルのみで、価格は933万円。欧州や北米では2014年から販売が開始されていたモデルで、マセラティの日本正規輸入車としてはこれが初のディーゼルとなる。
搭載する3.0リッターV6ターボのディーゼルエンジンはフィアット傘下のディーゼルエンジン専門メーカーであるVMモトーリ社と共同開発されており、クラス最高の275ps (202kW)を誇る。可変ノズルタービンを採用した可変ジオメトリーターボによってわずか2000rpmから最大トルクの600Nmを発生し、動力性能は0-100km/h加速6.3秒、最高速度は250km/hを公称。ディーゼル特有の燃焼音を大幅に抑え、エグゾーストテールパイプ脇に取り付けたふたつのサウンドアクチュエーターによって特徴的な音色に仕上げられているとのことだ。
トランスミッションは他モデルと同じZF製8速ATで、“オート ノーマル”、“オート スポーツ”、“マニュアル ノーマル”、“マニュアル スポーツ”、“I.C.E(制御性&効率性向上)”の5モードが用意されている。機械式リミテッドスリップデフを採用している点も他モデルと共通だ。
気になる燃費性能は期待どおりで、ガソリンエンジン搭載モデルを圧倒している。ギブリ ディーゼルのJC08モード燃費が公表されていないので欧州複合サイクル燃費での比較になるが、ギブリのベースモデル(欧州仕様車)の11.2km/Lに対し、ディーゼルはなんと17.0km/Lを達成。燃料タンク容量はガソリンモデルより10リッター少ない70リッターだが、それでも航続距離はモード燃費ベースで300km近く伸びる計算だ。長距離を走る機会が多いドライバーには、燃料費の少なさはいわずもがな、給油回数の少なさも大きな魅力になりそうだ。
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